子供の遊び道具(鳩のおもちゃ)で引いた線は、「場の記憶」にある権力によって強制的に分断した壁や人種、宗教観の境界線に見立てられている。一方その線は鳥の餌で描かれているために、描いた側から平和の象徴である鳩のよって取り払われていく。「子供の遊ぶ行為」、「鳩が餌を食べる行為」というそれぞれの本能的な行為、当たり前の行為が、その二次的な結果を経て「平和」というメッセージをアナロジカルに指し示すことを意図した。

ベルリンの壁崩壊後もその記憶をモニュメンタルにとどめるチェックポイント・チャーリーにて壁のあったライン上に鳥の餌で線を引きその記憶を視覚的にシンボリックに表現したアクション

Blue Bird Cafe
Bird Feed
2009
Checkpoint Charlie (Berlin)